夏の終わりに大輪の華

今年の夏は長梅雨であっという間な気がしました。ここ最近は気温の寒暖差も大きくなり、体調を崩しそうになる方も多いのではないでしょうか。どうかご自愛ください。

そうした季節の変わり目の中、わたくし伊勢は先日ツアーの添乗員として、初めて大曲の花火大会に行ってきました。私事ながら、今回の添乗が初めてバス1台を担当するツアーにして、初めての大曲と、何かと初めてづくしの記念すべき(?)日となりました。

花火大会会場の他にも、各所で休憩を兼ねて道の駅に立ち寄り、夕方ごろに会場付近へ到着。その刹那突然の豪雨、一時はどうなることか、開催も危ぶまれるのではと不安が頭をよぎりましたが、参加者の皆様の日頃の行いの良さ故か、はたまた皆様の中に晴れ男・晴れ女がいたのか、無事開催時刻前に雨は止み予定通り開催される運びとなりました。お天道様はちゃんと見ているだけでなく空気も読んでくれました。

 

そうした中で始まった花火大会。雨上がりの打ち水効果で若干涼しくなった中行われたのは、今では非常に珍しい「昼花火」なるもの。当然私も初めて目にしました。

この煙のようなものが昼花火、上下に伸びる色の付いた煙が伸びる様や表現の妙を競い、点数が付けられます。例えられるのは藤や龍、中には風や雷や桜などもあり、表現の幅の広さに感心するばかりでした。

今更ではありますがこの大曲花火大会は、観客が花火を見て楽しむものであると同時に、全国各地の花火師たちがしのぎを削って技術を競う「競技大会」でもあります。そのためなのか、昼でも夜でも出てくる花火はどれも趣向を凝らしたものばかりで見ごたえがあり、迫力も満点。アイデアに満ち満ちており一つ一つが驚きを与えてくれます。

そして始まりました花火大会夜の部。競技大会ということでお題が設けられた花火もあり、その条件の中で花火師の皆様が試行錯誤を重ねた「渾身の一発」は、一つとして同じものはありません。お題が設定されていない「創造花火」も、あるところは春をうたった和歌の内容を、またあるところは世界三大美人のクレオパトラをと、実に多種多様のお題を豊富な種類の花火で表現していました。

   

花火の色も実に多種多様。かつては3色だけだったものも科学と技術の進歩で実に多彩に、豊富なお題に相応しい豊富な表現を可能にしてくれます。さらに、コンピューター制御で希望のタイミングで打ち出すことも可能となり、テーマに沿った音楽に合わせて次々と花火が打ちあがる様は、比喩でもなんでもなくミュージカルのよう。夜の闇に音楽が響き色とりどりの光が見る人を楽しませます。

花火=丸く咲くというのも今は昔。例えばカジノをテーマとした花火ではダイスやカードを模した四角い花火が、そして中には

お分かりいただけますでしょうか。わんこです。秋田名物のわんこです。

こちらは桜です。花火で花を表現。共に「散るからこそに美しい」もの。風雅ですね。

こうした各花火師たちが競う合間には、スポンサー企業主催の花火の演目があるのですが、これがまた弩級のスケールとクオリティ。

当然ながら、写真には動きも音もありません。一瞬の輝きは撮れますがどうしても臨場感は十分に伝わりきらないことも多いです。なので、ここでいくら語ったとしても伝わるのはほんの一部。まさに「百聞は一見に如かず」ですね。こればかりは直接見ないと分からないと思います。

「スターマイン」と呼ばれる連発式の花火です。音楽に合わせ次から次へと打ち上げることができるのも、機械制御という技術のある現在だからこそ。良い時代になりました。

こうして文字通り最初から最後まで、大曲の花火、夏の終わりを満喫させていただきました。帰りはバスに揺られながらゆっくり仙台へと戻ります。皆様は車内で眠っている間に目的地に到着です。

 

来年も行われるであろう花火大会、そしてバスツアー。果たして私は来年も添乗員として見ることはできるのか…それは誰にも分かりません。それでも、一生に一度は見ておきたい日本を代表する規模の花火大会をこの目で楽しむことができたのは、本当に幸運なことだと思いました。季節は秋へと移ろいます。皆様も来年は、この一年に一度の花火の祭典をご覧になってはいかがでしょうか。

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