【古雅楽館】旅の邸宅と白茄子

 

お盆明けの平日、行楽客の動きがちょっと一段落した合間を縫って「旅の邸宅 みやぎ蔵王<The 2nd」へ泊まりに行った。構成は二番目の娘夫婦家族と古雅楽館夫婦で、おとな4名+幼稚園児1名+おしゃまな幼児1名+ハイハイ卒業間近の乳児1名という、それなりの人数である。

 

泣いたり吠えたり、何処に行くか片時も目を離せないチビスケ共と旅館やホテルに泊まるのは、食事も含め他のお客様に気を遣うこと夥(おびただ)しいが、こんな時こそ『旅の邸宅』は格好の宿泊アイテムだ。コンドミニアムよろしく食事は自炊なので、それぞれに合わせたメニューが用意できるし、食材やタッパーが散らかっても苦にならない。上の子が「仮面ライダー」変身ベルトで部屋中走り回っても家族なら我慢できる。

 

 

 

【写真上左】キッチンと大きなダイニングテーブル。食事をはじめ、なんにでも使える。【写真上右】リビングスペース。ソファと丸テーブルが設置。ゲストが泊まるということで、あえて片付けすに散らかったまま撮影。

 

夕食は県道12号線沿いにあるバーベキュー会場、その名も『Wild Zao Village』という文字通り、かなりワイルドな雰囲気でバーベキューを楽しんだ。駐車場含め、敷地はかなり広く裏手は牧場。「牛さん」もいたので子供達は大喜びだ。バーベキューブースは「トタン屋根」に壁のない三方吹通しの土間で一見大雑把だが、炭の始末や食後の後片付けは簡単だし、洗い場もあって不自由しない。グループ毎に焼き台(コンロ)と周りを囲む丸太の椅子、食材や飲み物を置くテーブルがあるので、他のグループとかち合うことなし。焼き台は土木工事に使うコンクリート「U字溝」がドカンと鎮座(ちんざ)。中ほどに金網が渡してあって炭火を起こし、更にトップにもう一つの金網があり、ここで食材を焼く。

 

今回は食材・ドリンク持込でブースのみ利用したが、勿論フルセットの予約も可能。「火起こし」は当然古雅楽館の役目で、お陰で写真を撮る余裕なし。手早く「火起こし」するにはそれなりのワザが必要だが、今回は炭に火が回るのに10分位だったから、まあまあの出来でした。炭が真っ赤になれば火力は相当なもので、強力な『遠赤外線』効果もあり、炭火焼のおいしさを堪能。離乳食1名以外、バーベキューにありつけた全員大満足でありました。

 

【写真下左】リビングスペースをキッチン側から見る。【写真下右】一階の寝室。ツインベッドのシンプルで落ち着いた内装。

 

 

 

 

 

【写真上】ロフトにはベッドが三つあり、ツインと「下り階段」を挟んだ反対側にシングル。ベッド脇の小窓がチャーミング。

 

翌日は生憎の雨。遠刈田温泉から国道457号線>県道51号線を経由して南蔵王高原を縦断、七ヶ宿へ向かう。雨足は強弱の繰り返しで、所により山霧が立ち込めドライビングコンディションは最悪。いつもは必ず立ち寄る「蔵王酪農センター」や「長老湖」も今回は残念ながらパス。直行だったから一時間ちょいで、国道113号線脇にある『道の駅 七ヶ宿』に到着。

 

以前は白石市寄りの七ヶ宿ダム湖を望む高台にあったのだが、建物の老朽化と駐車場が手狭になり、5年前に七ヶ宿町により近いこちらへ移転した。天気が良ければ広大な敷地内にある公園で子供達を遊ばせるのだが、それもできず屋内でトイレ休憩を兼ね、売り場をウロウロ。それでも物珍しさもあってか、子供達は結構楽しんでいたみたい

 

古雅楽館は何回も来ているので、お目当ては七ヶ宿町の農産物直売品。いつもは昼までにあらかた売り切れるのだが、雨だったこともあり、朝採りしたばかりの野菜がまだ沢山並んでいる。何と言っても新鮮だし、安い。この日ゲットしたのはコリンキー、胡瓜、丸茄子、白茄子で、いずれも100円!モノによっては仙台の半額以下だ。

 

中でも白茄子は一般には殆ど見かけない珍品。帰ってから調べてみると、米茄子を白くしたような『ホワイトベル』、仙台長茄子に似たミニ白茄子『グレーテル』などそれなりの種類がある。道の駅で売っていたのは細長い『白長茄子』で、特定は出来ないが多分『味しらかわ』という品種ではないかと思う。2030㎝の大きさに育ち、陶器のような白いすべすべ感と、フランクフルトソーセージみたいな首から先まで均一の太さが特長である。

 

娘夫婦家族とはこの後白石市で別れて、午後遅く帰宅。早速料理に取り掛かったが、折角の白さを生かしたいから、普通の茄子料理にはしたくない。悩んだ末に一番変色しにくいであろう「水煮」で下拵(ごしら)えし、その後に味付けをするシンプル調理にした。

 

【写真下左】これで100円ですから、ベラボーに安い値段だ。【写真下右】重ならないようにフライパンを利用して煮る。

 

 

 

.昆布だしをとって刻み生姜を加え、白茄子をコトコト煮るだけ。色とカタチを強調したいから切ったりせず、一本まるごと鍋に入れる。

 

.煮あがったら、湯を切って熱いうちに容器に並べ「白だし」とEVを回しかける。その上に「花椒」と「ピンクペッパー」を散らして、一晩冷蔵庫で寝かせる。

 

 

 

【写真上左】火が通ったところで取り出し、容器に並べ「漬け汁」をかけ廻す。【写真上右】一晩経った状態。変色した原因は鍋をかぶせたので、高熱の蒸気が表面に作用したのかと。煮汁側は写真のように白いのから、次回チャンスがあったら「フタなし」で試してみたい。

 

随分注意しながら煮たけれど、やっぱり全身白いままを維持のは難しく、大概は褐色がかった黄緑色になってしまった。まあコツをつかめば、腕も向上するだろうが、簡単に手に入るモノではないので、取り敢えず我慢するしかない。味の方はどうかと言うと、固そうに見えた皮は思ったよりも気にならず、果肉も柔らかくてとても美味しい。

 

 

 

【写真上】大振りの茄子と鰹(かつお)のタタキの組み合わせ。見た目は地味だが、味はすこぶるつき。

 

工夫すれば他にも白茄子をメインにしたレシピがあると思うが、多分今年はこれでおしまいでしょう。という事で、決して成功作ではなかったけれど、旅の邸宅帰りに買ったお土産の顛末(てんまつ)でした。

 

【写真下】白いままに仕上がったのは翌日の弁当に。上下に白茄子、真ん中は鰹、蒸したレッドパプリカ、フレッシュハーブを添えて。

 

 

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1.詳しくは、たびのレシピHP「たびの邸宅」、施設紹介参照。

 

2.上記「たびの邸宅」、右側のバナー「蔵王みやぎBBQオプション」参照。

 

3.目に見える光の色は紫から赤へ移るに従って波長が長くなるが、限度を超えた長い波長の光は目に見えない(知覚できない)ため、可視光線の外側にある意味から「赤外線」と呼ぶ。更に「赤外線」は波長の長さにより『近赤外線』、『中赤外線』、『遠赤外線』の三種類に分けられる。『遠赤外線』は最も波長が短く、その放射は熱を与えることから暖房や調理器具などに利用される。炭火が発する『輻射熱』の正体はこの『遠赤外線』でガス火の4倍もあり、短時間で食材の表面が焼けて内部の旨み成分が外に逃げず、また風の影響を受けないので「焼ムラ」が出ないことから、アウトドアでのバーベキューには最適の熱源である。燃えているときの温度は極めて高く、寝かせている時は300 500℃だが、団扇(うちわ)などで仰ぐと一気に1,000℃近くまでに上昇する。このやり方で火力調節を行い、あらゆる食材を最も美味しい「炭火焼き」に仕上げるのがプロのワザだ。 

 

4.【古雅楽館】《南蔵王》参照。

 

5.【古雅楽館】《コリンキー》参照。

 

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【トップ写真】「たびの邸宅 みやぎ蔵王<The 2nd >は室内が高い天井のロフトになっており、2階からLDを見渡せる開放感がたまらない。お陰で住宅雑誌のような写真が撮れた。

 

 

 

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