【古雅楽館】 ぺカン


 

 

古雅楽館一日の生活スケジュールは年中ほぼ決まっていて、平日・休日問わず夕方になると酒を飲みながら料理を作るのは以前にも書いた。飲む流儀は一貫して変わらない、その日最初の一杯は「プレミアムジン(またはウオッカ)」のストレートかロック。最近は、ジンやウオッカベースの自己流「カクテル」もレパートリーに加わった。まあ自慢するほどのレシピではないので、ネタが尽きる頃書くことにする。で、二杯目以降はいつも通り「薄めのソーダ割」で通すのだが、「空酒(からざけ」だと体にヨロシクナイので必ず「(酒の)つまみ」を用意する。

 

長年に渡りナッツとチーズは不動の地位だが、同じ『カワキモノ』でも『おかき』や『あられ』、『ポテトチップス』の類は対象外(外での飲み会含め)何年も口にしたことがない。カミさんが作ったおかずは本来御飯向きだから味付けが濃いので、酒の後の軽い夕食や次の日の弁当用だ。たまには「うど・ラッキョウ・もろきゅう・大根・人参」等、在庫している季節の生野菜に味噌やマヨネーズを添えた「スティックサラダ」も加わるが、今回はナッツの個人的嗜好について。

 

 

 

【写真上左】「父の日」に二人の娘から別々にプレゼントされたナッツ詰め合わせ。【写真上右】最初に徳用袋からいただくことにした。湿気(しけ)らないよう乾燥剤と一緒に、以前入手したノベルティのブリキ缶に保存。左はテネシーウイスキー『ジャックダニエル』、右はフランス地中海産の塩『ベロ』。

 

古雅楽館に常備しているナッツは『クルミ・アーモンド・カシューナッツ・ピスタチオ・マカダミアナッツ』がメイン。ピーナッツや『ジャイアントコーン』は「ごめんなさい」の部類。特にピーナッツは「ナッツ」と名がついても本当はナッツでない、現在流通しているものは明記されていない限り全てが輸入物。品質については週刊誌で何度も取り上げられているので、古雅楽館は国内産を除き十年以上も前から敬遠している。

 

これだけの種類をひとつひとつ買うのは面倒なので、当初はポピュラーな「ミックスナッツ缶」にしていたが、間もなく「ある日」を境に止めてしまった。ケチな古雅楽館だから気づいたのだけど、「ある日」買った缶の中身が今までと違うのである。どうもナッツの分量が少なくなっていて、その分(古雅楽館には余計な)ピーナッツ・ジャイアントコーン・「あられ」が増えている気がしたいちいち数えていないから、証拠も何もないものの、感覚的にどうも気になる。うがった見方をすれば、値上げ出来ない分、内容を調整したとしか思えない。なので食べ尽くした後は、再び一品買いに戻ってしまった。

 

昨今は混ざり物のないミックスナッツ、それも「無塩ロースト」がかなり出回っているから、イマドキの買いはソチラにシフト。それと会社に近い長町駅前のスーパーは、米国産の「クルミ」をかなり安く売っているので、それも常時購入。現在は「クルミ多めのミックスナッツ五種混合」に落ち着いている。

 

 

 

【写真上左】カミさんが去年アメリカに行った際、全米のグローサリー・チェーン『トレーダージョーズ』で買ってもらった『ぺカン』大袋。右が「うす塩」、左が『無塩』で米国の食品は『Sodium 0% (または No Sodium)』と表示されている。【写真上右】クルミとよく似た感じの『ぺカン』。ナッツ類は数量制限を課しているので、豆皿に取り分けることが多い。いくらカラダに良いと言っても「ガツガツ」食べず、且つ「おかわり」はしないよう心掛けている。

 

他に飛び入りとして『ぺカン・ナッツ』も時折加わる。『ぺカン』はクルミと同じ仲間の高木で、主にアメリカ中西部から南部にかけて分布し、同地に住む「ネイティブアメリカン」は、古くから種皮の内側にある『胚乳(はいにゅう3を秋~冬の栄養を補う貴重な食料として利用してきた。『ぺカン』はまろやかでクセもなく甘みがあり、「クルミ」のような「渋味」がない。原産国アメリカではピーナッツに次ぐ第二の人気を誇るナッツ類ということだが、先に記した通り純粋のナッツに限れば第一位の国民食ということになる。事実、生産量の八割はアメリカ国内で消費されるというからオドロキだ。こんな事情から日本での『ぺカン』人気は今でも知る人ぞ知る、ナッツ単体として一般的な認知度は高いとは言えない。むしろ、お菓子『ぺカンショコラ』の方がポピュラーだろう。

 


 

【写真上】ミックスナッツを取り分ける。今回は写真撮影用のプレゼンで、いつもこのようなキザなことはしていません。手前は『ぺカン』で順に左上から右下へ、『クルミ』、『マカダミアナッツ』、『アーモンド』、『カシューナッツ』、『ピスタチオ』。

 

栄養面からみると「クルミ」と同等、またはそれ以上の効能があり、極めて高カロリー、高脂質である。と書くと不健康食品の代表のような印象を持たれるかもしれないが、食べる量は推奨値すいしょうち(上限:一日あたり18粒4)を守れば問題ない。それよりも脂質の85%が『不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん』、特に『オレイン酸』が多いので、血管の老化を防ぎ、悪玉コレステロールの増加を抑制することにより中性脂肪の低下、動脈硬化の予防になる。ビタミンも豊富に含み、その中でも「ビタミンE」はナッツ類でもトップクラス。『抗酸化作用』が強く、「アンチエイジング」の効果が期待できるとして、アメリカのみならず世界的に広く支持されている。高脂質でも『低糖質』であることから、糖質制限の食材として「ダイエットサポート」でも極めて有効である。その他、便秘や貧血の予防にもなり、広範囲に効くナッツである。

 

 

【写真上】帰宅後はこんな感じで、立ち飲み。何杯か飲んで、エンジンがかかるのを待つ。その後は気合を入れて、一気呵成(いっきかせい)にカミさんが洗った食器の乾燥・整理、台所シンクとガスコンロの清掃などをしながら料理をつくる。今夜の最初の一杯はプレミアムジン『タンカレー・ラングプール』のロック。しみじみと旨い。

 

店頭販売が少ないのと、値段が比較的高めなのは玉にキズだが、一度は試してみることをお奨(すす)めしたい。そのまま食べるのも手軽で良いがサラダのトッピングにすると栄養バランスも良く、おしゃれで見た目も引き立つ。食卓が豊かになること請け合いだ。

 

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1.軟白栽培された若積みの「ラッキョウ」だが、市場では「エシャレット」の名で通用している。但し「エシャット」は商品名であり、フランス料理でよく使われる「エシャット」と紛らわしい。同じ「ネギ科」の植物ではあるが、外見も味も全く異なる。

 

2.ナッツとは「木の実」を意味し、ピーナッツは直訳すると「エンドウ豆の木の実」だから、明らかに矛盾しているが、乾燥させた「落花生」の実がナッツのような食感なので、この名がついたのだろう。

 

3.種の内部で発芽に際し、胚(=子葉)の成長に必要な養分を供給する組織。胚乳を利用する作物は、他に「コーヒー豆」、「ココナッツ」、「ピーナッツ」などがある。

 

4.18粒で約200calだそう。ごはん茶碗で軽く一杯のカロリーに等しい。

 

5.三大栄養素の一つ、「脂質」は大きく分けて動物性脂質に多く含まれている『飽和脂肪酸』と、植物油や魚類に多い『不飽和脂肪酸』がある。『不飽和脂肪酸』は更に『一価』と『多価』の二種類に分けられ、血液や血管に関わる疾患を予防する働きをもつ。「乳製品や肉類、肉加工品の摂り過ぎは心臓病や糖尿病のリスクを高める」と言われるのは、『飽和脂肪酸』摂取量と因果関係を持つことがWHOで確認されているため。また人工的に『不飽和脂肪酸』から製造された『飽和脂肪酸』含有食品、具体的にはマーガリン、ショートニング、ファットスプレッド等の『硬化油』は、『トランス脂肪酸』も同時に生成され、心臓疾患要因の一つとして近年問題になっている。古雅楽館の食事が野菜・魚中心なのは、こんなところも理由のひとつだ。

 

6.上記、『一価不飽和脂肪酸』の代表的な脂肪酸で、オリーブオイルに多く含まれる。『善玉コレステロール』を減少させず、『悪玉コレステロール』の増加を抑える働きを持つ。また『アマニ油』や『えごま油』等よりも、はるかに酸化しにくく加熱しても効果は失われない。

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【トップ写真上】垣根に向く小輪多花性のクレマチス、ビチセラ系『エトワール・バイオレット』。タイミングを見て花後剪定すると、年に数回開花する。【トップ写真下】小豆色のクレマチスは同じビチセラ系『マダム・ジュリアン・コレボン』、開花が前者より五日位遅い。どちらも強健で人気のある品種だ。手前は昔から有名なジャックマニー系の『ピンク・ファンタジー』で、これもうまく仕立てると返り咲が可能。 

 

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